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日別アーカイブ: 2025年4月21日

第8回電気工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社サカデン、更新担当の中西です。

シリーズ8「電気工事士の1日」に続く、シリーズ9は、**「最新の電気工事技術紹介 – EV充電・太陽光連携編」**をお届けします。電気自動車(EV)の普及や再生可能エネルギーの拡大に伴い、現場で求められる新技術をわかりやすく解説します♪


1. EV充電設備の設置工事

(1) 普通充電(AC200V)

  • 概要:自宅やオフィスに設置する一般的なEV充電器

  • 工事ポイント

    1. 分電盤から専用回路を引き、200V・30A以上のブレーカーを増設

    2. 配線は耐熱・耐候性ケーブルを使用し、屋外配線は露出配管で保護

    3. 充電器本体は壁掛け/スタンド型どちらも対応可能

(2) 急速充電(DC)

  • 概要:30分~1時間で80%充電が可能な業務用充電器

  • 工事ポイント

    1. 高容量(100A~200A)の電源引き込みが必須

    2. 電力会社との契約変更・高圧引込が必要な場合も

    3. 冷却装置や防水構造など、機器周辺の空調・排水計画も考慮


2. 太陽光発電+蓄電池システム連携

(1) パワーコンディショナ設置

  • 役割:太陽光パネルの直流電力を交流に変換し、家庭内に供給

  • 工事ポイント

    1. 屋根上のパネルから架台・ケーブルを引き込み、屋内の盤へ接続

    2. 遮光・遮熱のため、屋内盤周辺に十分な通気スペースを確保

(2) 蓄電池の組み込み

  • メリット:昼間の余剰電力を蓄え、夜間や停電時に活用

  • 工事ポイント

    1. 蓄電池は設置場所(屋内/屋外)に応じた防水・防塵対策を実施

    2. 系統連携用の切替器・保護リレーを分電盤に組み込み


3. V2H(Vehicle to Home)双方向給電

  • 概要:EVに蓄えた電力を家庭へ逆送電し、非常時バックアップに

  • 工事ポイント

    1. V2H対応のパワーコンディショナとインレットを設置

    2. EV側のV2H機能を確認し、アース工事を厳格に実施

    3. 停電検知機能と自動切替盤の連携で無停電切替を実現


4. スマート制御とHEMS連携

  • 見える化:消費電力・発電量・蓄電残量をリアルタイム表示

  • 自動制御:電力料金プランや天候予報に応じて、EV充電・家電稼働を最適化

  • 工事ポイント

    1. 分電盤にCTクランプ(電流センサー)を設置し、HEMSコントローラへ接続

    2. 通信は有線LAN/Wi‑Fi/Zigbeeなど、機器仕様に合わせて構築


まとめ—これからの電気工事は“つなぐ”技術が鍵

  1. EV充電:普通充電から急速充電まで多様なニーズに対応

  2. 太陽光+蓄電池:自家消費を高め、停電時も安心

  3. V2H:EVを家庭の非常用電源に活用

  4. HEMS連携:見える化&自動制御で効率運用

株式会社サカデンでは、EV充電・再エネ連携工事の設計から施工、アフターサポートまで一貫してご提供。未来のスマートライフを一緒に実現しましょう!
次回のシリーズ10もお楽しみに!

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