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月別アーカイブ: 2025年4月

第8回電気工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社サカデン、更新担当の中西です。

シリーズ8「電気工事士の1日」に続く、シリーズ9は、**「最新の電気工事技術紹介 – EV充電・太陽光連携編」**をお届けします。電気自動車(EV)の普及や再生可能エネルギーの拡大に伴い、現場で求められる新技術をわかりやすく解説します♪


1. EV充電設備の設置工事

(1) 普通充電(AC200V)

  • 概要:自宅やオフィスに設置する一般的なEV充電器

  • 工事ポイント

    1. 分電盤から専用回路を引き、200V・30A以上のブレーカーを増設

    2. 配線は耐熱・耐候性ケーブルを使用し、屋外配線は露出配管で保護

    3. 充電器本体は壁掛け/スタンド型どちらも対応可能

(2) 急速充電(DC)

  • 概要:30分~1時間で80%充電が可能な業務用充電器

  • 工事ポイント

    1. 高容量(100A~200A)の電源引き込みが必須

    2. 電力会社との契約変更・高圧引込が必要な場合も

    3. 冷却装置や防水構造など、機器周辺の空調・排水計画も考慮


2. 太陽光発電+蓄電池システム連携

(1) パワーコンディショナ設置

  • 役割:太陽光パネルの直流電力を交流に変換し、家庭内に供給

  • 工事ポイント

    1. 屋根上のパネルから架台・ケーブルを引き込み、屋内の盤へ接続

    2. 遮光・遮熱のため、屋内盤周辺に十分な通気スペースを確保

(2) 蓄電池の組み込み

  • メリット:昼間の余剰電力を蓄え、夜間や停電時に活用

  • 工事ポイント

    1. 蓄電池は設置場所(屋内/屋外)に応じた防水・防塵対策を実施

    2. 系統連携用の切替器・保護リレーを分電盤に組み込み


3. V2H(Vehicle to Home)双方向給電

  • 概要:EVに蓄えた電力を家庭へ逆送電し、非常時バックアップに

  • 工事ポイント

    1. V2H対応のパワーコンディショナとインレットを設置

    2. EV側のV2H機能を確認し、アース工事を厳格に実施

    3. 停電検知機能と自動切替盤の連携で無停電切替を実現


4. スマート制御とHEMS連携

  • 見える化:消費電力・発電量・蓄電残量をリアルタイム表示

  • 自動制御:電力料金プランや天候予報に応じて、EV充電・家電稼働を最適化

  • 工事ポイント

    1. 分電盤にCTクランプ(電流センサー)を設置し、HEMSコントローラへ接続

    2. 通信は有線LAN/Wi‑Fi/Zigbeeなど、機器仕様に合わせて構築


まとめ—これからの電気工事は“つなぐ”技術が鍵

  1. EV充電:普通充電から急速充電まで多様なニーズに対応

  2. 太陽光+蓄電池:自家消費を高め、停電時も安心

  3. V2H:EVを家庭の非常用電源に活用

  4. HEMS連携:見える化&自動制御で効率運用

株式会社サカデンでは、EV充電・再エネ連携工事の設計から施工、アフターサポートまで一貫してご提供。未来のスマートライフを一緒に実現しましょう!
次回のシリーズ10もお楽しみに!

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第7回電気工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社サカデン、更新担当の中西です。

シリーズ「電気工事の現場での安全対策」に続く次回は、**「電気工事士の1日 – 現場から帰社までを大公開!」**をお届けします。朝礼での準備から現場作業、終業後の片付けまで、電気工事士がどのように1日を過ごしているのか、その流れとポイントを詳しく解説します♪


1. 出社・朝礼

  • 出社チェック
    作業着・ヘルメット・安全帯など装備の点検

  • 朝礼内容
    当日の工程確認、安全注意事項の共有、天候・気温による注意喚起


2. 資機材積み込み・移動

  1. 資機材確認
    必要な工具・部材をリストと照合し、トラックに積み込む

  2. 車両点検
    タイヤ空気圧、ライト・ウィンカーの動作、荷崩れ防止の固定をチェック

  3. 移動
    安全運転で現場へ。渋滞や通行止め情報を事前に把握


3. 現場到着~作業開始

時間帯 内容
現場到着 安全柵・立入禁止表示を設置し、養生シートで周囲を保護
KYミーティング 危険予知ミーティングでリスクを共有
仮設配線・通電確認 ブレーカーオフ→テスターで無通電を確認→作業開始
本作業 配線敷設、器具取付、結線、絶縁試験など、工程に沿って丁寧に実施

4. 休憩・中間確認

  • 安全帯チェック
    高所作業時は外さず、着用状態を確認

  • 作業進捗確認
    図面と現況を照合し、誤差や追加工事の要否を判断

  • 連絡・調整
    資材不足や追加指示があれば、本部・発注者へ速やかに報告


5. 作業完了~引き渡し

  1. 絶縁耐力試験・通電試験
    メガーで絶縁抵抗測定、通電後の負荷試験で正常動作を確認

  2. 清掃・養生撤去
    ケーブルカスやゴミを回収し、現場を原状回復

  3. 完了報告
    チェックリストにサインをもらい、写真とともに報告書を作成


6. 帰社・日報作成

  • 車両清掃・工具整備
    汚れを落とし、工具は所定位置へ収納

  • 日報作成
    作業内容、使用部材、トラブル・改善点を記録

  • 翌日の準備
    翌日現場の工程確認と資材発注を行い、段取りを完了


まとめ—プロの段取りと安全意識で1日を完結

  1. 朝礼とKYミーティングで危険を未然に防止

  2. 仮設配線・通電確認を徹底し、安全第一で作業

  3. 中間確認で手戻りを防ぎ、品質を担保

  4. 試験・清掃・報告まで一貫した完了フロー

  5. 日報・翌日準備で継続的な改善と効率化を実現

次回シリーズ9では**最新電気工事技術紹介 EV充電太陽光連携**届けますどうぞお楽しみ

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